私がライフシフトを目指した理由

私はソフトウェアエンジニアとして、17年仕事してきました。


大学を卒業し、新卒で電機メーカにして、

ソフトウェア開発をゼロから学びました。

まったくのゼロからです。

 

希望していない職種へのアサインで、

ものすごくショックだったことを覚えています。

 

一緒に仕事する先輩や同僚とは話が合わず、

毎日が苦痛でした。

 

でも仕事はそういうもんだと思い、必死で勉強し、

何とか仕事として成り立つぐらいのレベルにはなりました。

 

でも、2年ぐらいはかかったと思います。

やりたかったわけでもないので、業務外で勉強する気にもならず、

成長速度の遅かった社員だったと思います。

 

そんなポンコツでも続けていると、仕事を覚え、自信が付き、

いろいろなことに挑戦しようと思えてきます。

 

無駄のない設計がしたい、不具合のないコーディングがしたいなど、

目の前のことを改善していく中で、成果と評価が付いてきます。

 

本当に不思議です。

あんなに嫌いだったのに。

 

調子に乗った私は、ここから大きな勘違いしてしまいます。

「自分はできるソフトウェアエンジニアなんだ」と。

 

自信のある私は、自分のソフトウェアのスキル、経験を活かし、

自動車業界に転職し、トータル17年もソフト開発の仕事を続けます。

 

任される仕事の範囲も広がり、担当ではなく、

管理する立場をやるようになりました。

 

近年のソフトウェア開発は開発規模が大きく、

その割に開発日程が短いという特徴があります。

 

毎日が全力疾走です。

 

プロジェクトに関わる人数も多いです。

 

いろんな人たちが、いろんなの機能を担当し、

それが組み合わさることで、一つの製品が出来上がります。

 

全体を一人で把握するのは、不可能なレベルです。

 

プロジェクトマネジメントは、全体の足並みを合わせながら、

絶妙なバランスで、部下や同僚をとりまとめていく必要あります。

 

ここが非常に難しい、開発者は人なんです。

人は感情で動く生き物なんです。

 

苦しい状況の中で、顧客の納期に間に合わせようとすれば、

誰かにしわ寄せが来ます。

それが続けば、受ける側は拒否したくもなります。

 

そんな状況が、常態化していたプロジェクトの雰囲気は、

非常にギスギスして感じでした。

 

好き勝手な基準で判断するわ、日程も守らない。

わからなければ、すぐに丸投げ。

 

完全に敵対していました。

 

管理者だけでは、物は出来上がりません。

 

私は、大きな壁にぶち当たったのです。

ここで自分の仕事が好き、やりたいことをやっていると思える人は、

いろいろな工夫をしてこの壁を越えようとするのでしょう。

 

私は違いました。

 

そう、放棄したのです。

壁を乗り越えるのをやめ、別の道を探すことにしました。

私はそこまでソフトウェアエンジニア、ソフト開発が好きではなかったようです。

情熱を持って、この課題に取り組むことができませんでした。

 

これが、ライフシフトのきっかけです。